住宅購入はほとんどの人にとっては、一生に一度の特別な買い物!
それだけに住宅ローンについてもよく勉強し、自分にあった住宅ローンを見つけたいですね。
10年程前であれば、どこの金融機関でローンを組んでも金利等の条件は違うものの、審査の基準は似たようなものでした。
ここにきて都市銀行、地方銀行、信用金庫等の金融機関は「住宅ローン」とひとくくりに言っても
審査の基準や融資可能な範囲もそれぞれ多様化してきています。
その結果、これまでなかなか住宅ローン審査に通らない様な方でも、購入を検討できるようになってきています。
その中で、最近のご相談で多いのは「個人信用情報」です。
銀行も当然ですが、個人信用情報を照会してお客様の借入に関する情報を調べます。
金融機関、仲介業者の間では、略して個信(こしん)とよんでいます。
住宅ローンの事前審査、本申込の時には必ずご本人の同意を得た上で個人信用情報の照会をし、与信判断がされることになります。
そこで
「実は色々借りている」
「個人信用情報の内容に自信がない」
「過去に思い当たるフシがある」
「クレジットカードの審査が通らなかった」
という方へのお話です。
◆今現在、他社からの借り入れ(キャッシング・クレジットカードで買い物・車などのローン)がある方
オートローン、教育ローン、カードローン、その他の借り入れがある場合は、まず最初に申告しておいてください。
後で聞いていない借り入れが出てくると、取り返しのつかないこと(審査を出す銀行が減る、審査に出せない)になります。
たとえ、借入があっても「一部借入を返済する」ことで月々の返済を圧縮し、住宅ローンの借入枠を広げることで可能性が上がります。
審査の段階ですべての既存借入を明らかにし、その上で「コレとコレは完済しますが、後はそのままで」という申し込みの仕方でも、将来返済できる範囲内の住宅ローンなら組める場合があります!
また、取扱銀行は少ないですが「既存の借入もまとめて住宅ローンと一緒に融資します!」という商品を扱っている銀行もあります。
リボ払い、クレジット残、キャッシングなどがあり、あきらめている方も一度ご相談ください!
◆既存の借入の返済が遅れたことがある方
返済の延滞は住宅ローン審査においては致命的です。
住宅ローンも延滞する方という印象を持たれてしまいます。
しかし、その内容、理由、回数によっては可能性はまだまだあります。
最近多いのは「携帯電話の分割払い」を含んだ通話料の支払い遅れです。
これもしっかり個人信用情報に記録されてしまいますので、ご注意ください。
◆心当たりがないが、クレジットカードが作れない(審査に通らない)
こちらも最近多いのは携帯電話の分割払いが残っているケースです。
「携帯電話会社の乗り換えと機種変更をして、以前の機種の支払いが終わったと思っていた」
「機種変更の際にキャンペーンでタブレットを契約した」
「ポケットwifiを契約したが使っていない」
などの場合で、支払いを忘れて放置していた方がおられます。
過去にそのような契約があってもその後引越しをされたとかで、ご自身でも気づいておられない場合もあるようです。
または、過去の借入を忘れている、踏み倒したなどの場合です。
おそらく個人信用情報に「異動」という記録がついています。
こうなりますと、住宅ローンはほぼ難しくなります。
この「異動」記録は消えるまで完済してから「5年」かかりますので、5年間は住宅ローンは組めません。
金融機関によっては原因の金額が少ない(数千円の返済が残っていたなど)の場合は検討してくれるところもありますが、厳しくみられるのは間違いありません。
ということで、やはりご自身の情報が気になる方は、個人信用情報の照会は本人でもできますのでやってみてください。
個人信用情報の情報機関としては下記の機関があるので照会してみてはいかがでしょうか。
1.株式会社CIC
消費者金融・信販会社・オートローンなど
2.株式会社日本信用情報機構(JICC)
消費者金融・信販会社・その他ローン会社
3.全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行・信用金庫・信用組合・その他銀行系信販会社
個人信用情報機関は相互に情報を共有しています。
また、金融機関が個人信用情報は照会した記録が残ります(6ヶ月間)のでむやみやたらに住宅ローン審査を出すわけにはいきません。
※ご自身がご自身の情報を照会した履歴は残りません。
個人信用情報の見方がわからない、取り寄せた結果で住宅ローンが可能か教えてほしいなどのご相談がありましたら、遠慮なくお申し付けください!
以上、加我がお伝え致しました。