畳のサイズについて

アート不動産の藤井です

つい先日、ご案内させていただいたご夫婦の奥様から、こんなことを聞かれました。

「今の家の『一畳』って、昔の家の『一畳』に比べて小さくありませんか?」と。

どうも同じ畳数の部屋でも、ご実家(結構築年数が経っている)と今のマンションの和室の広さが違うということなんですね。

その時は咄嗟に「昔も今も一畳の大きさは同じはずですよ~?」と答えましたが、今でもその言葉が心に残っています。

ということで、今回は「畳の大きさ」について調べてみました。

調べてみると同じ一畳でも、サイズが異なるタイプが存在することがわかりました!日本で一般的に使われているサイズは次の4つで、なんと縦横の長さがそれぞれ違うんですねぇ!!

 ①京間(きょうま)⇒95.5cm×191cm(約1.82平米)

室町時代ないし桃山時代に京都で使われ始めたといわれるサイズの畳。京都を中心とした関西地方や西日本で多く使われているそうです。4種類の中で一番大きいサイズです。

②中京間(ちゅうきょうま)⇒91cm×182cm(約1.66平米)

江戸時代に中京地方で使われ始めたといわれるサイズの畳。名古屋を中心とする中京地方および東北・北陸地方の一部などで使われているそうです。現代の注文住宅における一般的な一畳の大きさはコレになるそうです。

③江戸間(えどま)⇒88cm×176cm(約1.55平米)

江戸時代に規格化された畳のサイズ。田舎間(いなかま)・関東間(かんとうま)とも呼ばれることもあり、関東地方を中心に各地で使われているそうです。

④団地間(だんちま)⇒85cm×170cm(約1.45平米)

公団間(こうだんま)とも呼ばれる、近代日本で団地のような集合住宅で使われ始めたサイズの畳。古い公団住宅やアパートマンションで使われているそうです。4種類の中で最小サイズです。 

ということで、以上のことをまとめると・・・

「もともと住んでいた家の畳が『京間』だった場合、それ以外の畳が使われているお家に引っ越したりした時に狭く感じるのは、実際その通りである」

・・・ということになります。

 

今回はお客様の何気ない一言で畳のことを勉強することができました!

これからもお客様のお声に耳を傾け日々勉強していきたいと思います!

投稿日:2020/03/30   投稿者:藤井 俊弥
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