物件購入をご検討中のお方に、少しだけアドバイスです。
今回は、物件のご内覧の時に、知っておくと便利なポイントパートⅫをお話したいと思います。
【物件内覧ポイント その⑭】 今回は「ペアガラス」について、考えてみましょう。
「ペアガラス」とは、2枚の板ガラスの間に一定間隔の空気層をおいた複層ガラスです。断熱性がよく、遮音性もあり、結露を生じにくいところが、特徴です。昨今の分譲住宅等では、ペアガラスは、定番となっており、あまり、その効能に驚きを感じなくなったことは事実です。
そこで、今回は、「Low-Eガラス」のお話をしたいと思います。「Low-Eガラス」とは、特殊金属膜(酸化亜鉛と銀)をコーティングしたガラスのことを言います。このコーティングによって、「遮熱」と「断熱」を目的としてつかわれた複層ガラスで、「エコガラス」とも呼ばれています。
「Low-Eガラス」は、室外側に「Low-Eガラス」を使ったペアガラス=「遮熱タイプ」と室内側に「Low-Eガラス」を使ったペアガラス=「断熱タイプ」の大きく2種類に分かれています。この遮熱・断熱によって、冷暖房費の削減ができます。
また、「Low-Eガラス」はカーテンの日焼けの原因となる「紫外線」をカットし、日焼けを防止する効果もあります。
「Low-Eガラス」は、コーティングする特殊金属膜が風化・さびやすいという特徴が有りますので、単板では使わず複層ガラスとして使われます。複層ガラスは、ガラスとガラスとの間に空気層があるので、単板ガラスよりも部屋の外と内で気温差ができにくく、結露対策にもつながる建材です。
「Low-Eガラス」の目的は、「遮熱」「断熱」であって、防犯・防音目的のガラスではありません。しかし、防犯目的を持った「合わせガラス」+「Low-Eガラス」の複層ガラス製品は有ります。また、同様の原理で、防音効果の高いフィルムをつかった複層ガラス製品(「防音効果の高い膜を使用した合わせガラス」+「Low-Eガラス」)もあります。
地球温暖化が確実に進んでいる昨今、エアコンは家に入ってきた熱を外に追い出して冷やしていますが、「Low-Eガラス」は家に熱をそもそもいれないようにしています。エコ商品ですよね。
最後に、「Low-Eガラス」の見分け方は、ガラスの右下に「Low-E」とか「エコガラス」と印字されています。注意してご内覧ください。
次回も、物件(商品)を内覧する時の知っておくとお得なポイントをお伝えしたいと思います。弊社では、皆様が、無理のない住宅購入の決断を下せるように、各担当者が、アドバイスやご内覧のサポートをさせていただきます。物件(商品)のご内覧に関するご質問は、ご遠慮なく、お申し付けください。
営業部 阿井川