物件購入をご検討中のお方に、少しだけアドバイスです。
今回は、物件のご内覧の時に、知っておくと便利なポイントパートⅪをお話したいと思います。
【物件内覧ポイント その⑬】 今回は「珪藻土(けいそうど)の壁」について、考えてみましょう。
「珪藻」とは、藻類に分類される生物で、植物プランクトンの一種です。「珪藻」が、海底や湖底、川底などに堆積して化石化したものを珪藻土といいます。つまり、自然が生み出した鉱物なのです。無数の微細な孔を持ち、耐火性や吸水性、吸着性、消臭性、保温・調湿性など、たくさんの優れた性質を持っています。
珪藻土は自然素材の特性を生かして壁に利用されるだけでなく、特性を生かして古くから日常生活で利用されてきました。耐火性を利用してコンロや耐火レンガが作られ、酵母を吸着する働きを利用してビールの濾過も行われています。身近なところでは、食品の湿気防止や消臭、脱臭グッズ、お風呂上がりの水分を素早く吸い取り、快適な状態を保つバスマットに利用されています。
無数の微細な孔を持つ多孔質の珪藻土には、室内の湿度が高くなると水分を吸収、逆に湿度が低くなると水分を放出して湿度を調節する働きがあります。これにより結露の解消も可能になる為、孔を持たないビニールクロスにはできない働きを持っています。同じ自然素材の壁材として漆喰(しっくい)も人気が有りますが、調湿機能に関しては、珪藻土の方が上を行くため、湿気の多い洗面所などの水まわりにもよく利用されます。
珪藻土は多孔質なので、熱伝導率が低い特性を持っており、断熱性が高く、冷暖房効率が良くなるというメリットがある為、省エネにぴったりの素材です。
珪藻土には耐火性があります。住宅といえば怖いのは火事ですが、珪藻土なら燃焼を長く抑えることができます。もちろん化学物質ではないので、燃えて有害なガスを発生させることもありません。
珪藻土の細かい無数の孔は、呼吸をしています。その働きで、ニオイや有害物質を吸着します。トイレのアンモニア臭やキッチンの生ゴミといった不快なニオイも取り込みますので、室内の空気はいつも清浄され、発がん性が指摘されているホルムアルデヒドを吸着し、無害なものに分解してくれるという利点も見逃すことはできません。
次回も、物件(商品)を内覧する時の知っておくとお得なポイントをお伝えしたいと思います。弊社では、皆様が、無理のない住宅購入の決断を下せるように、各担当者が、アドバイスやご内覧のサポートをさせていただきます。物件(商品)のご内覧に関するご質問は、ご遠慮なく、お申し付けください。
営業部 阿井川