2-6 中古戸建の屋根について
前回は、外壁塗装について少しご説明させて頂きましたが、
今回は、意外と見落としがちになる戸建住宅の屋根になります。
屋根は、雨風凌ぐ重要な箇所ですが、どうしても外観目視では、わかりにくい部分でもあります。
そこでまずは、物件の屋根の素材が何で施工されているのかがポイントになります。
現在、中古戸建住宅で流通している物件の屋根の種類は大きく分けて
陶器瓦葺・スレート葺・セメント瓦葺・鋼板葺 の4種類程度になります。
*スレート葺:軽量な為、耐震性に優れているが耐久性は劣る。メンテナンスは塗装をしていく必要がある。
*陶器瓦葺:陶器瓦自体の耐久性は非常に長いが非常に重く耐震性は劣る。漆喰を一部使用して施工する為、漆喰部分や台風時期等のメンテナンスをしていく必要がある。
*セメント瓦葺:陶器の瓦(和瓦)と違いセメント瓦(洋瓦)は表面の塗膜で雨を弾いているため塗装のメンテナンスが必要になってきます。
*鋼板葺:軽量で耐震性に優れていて、頻繁なメンテナンスも不要で耐久性も高いが、工事費が比較的高額になる。最近では、ガルバリウム等の鋼板を使用する物件も増えてきています。
以上の様に、屋根の素材によってメンテナンスの仕方が変わってきますので、物件見学の際には、屋根の素材も確認しておく事も重要なポイントになります。
直接屋根に登って確認しなくても、内覧の際に室内の天井部分に雨染みの有無等をチェックしていく事で屋根の状況はある程度把握していく事が出来ます。また、現在に至るまでの補修等の工事履歴もヒアリングしていく事も大切なポイントになってきます。先ずは、少しでも不安に思う事や疑問に思う事は、その場で担当者にお気軽にお声掛け下さいませ。