こんにちは臼井です。
前回に続く売却時の留意点についてなのですが、あたりまえのことなのですが、売り出す前にきっちりと物件の詳細を掌握するということが大事です。
査定して、売り出し価格を決めて売り出すことは簡単にできるのですが、良くあるのが売りに出してから、後で設備に不具合があったり、近隣との申し合わせ事項が発覚したりするケースがあります。
購入前であれば、買主様もそのことを前提に購入を決断することができるのですが、買い付け申し込みを入れて、後で売主様サイドより、実は「~~なのです」とマイナス面を聞くとそのことが重大なことであればあるほど、購入に踏み切れなくなります。それよりも不信感につながる場合もありますよね!
買主様からすると「なぜ先に言ってくれなかったのか?」となるわけです。このあたりが不動産業=クレーム産業といわれるところだと思うのですが・・・・私が売主様を担当するときには、契約時に頂く書面で物件状況報告書及び告知書A3で3.4枚位の書面なのですが、必ず売り出す前にそれを先に売主様よりいただくようにしていました。
その書面には各設備キッチン、洗面、風呂にどんな設備があり、故障の有無等、土地の境界杭の有無、近隣との申し合わせ事項の有無、騒音・臭気・事件・事故・火災等の有無が記載されており、あらかじめ売主様が掌握している内容を記入するものなのですが、これを売り出す前にいただき、設備等に不具合があればそれを前提に最終の価格・引き渡し条件などをきめておりました。
簡単に言うと欠陥、古びた箇所を隠すのではなく、むしろ予めできる限りオープンにして、売りにかけるというものです。単純なことなのですがこれができていなので買い付け申し込みが入っても契約に至らないケースもあります。
要は不動産に限らず、高額になればなるほど、良い面だけでなくマイナス面も知りたいですよね!売主様からするとなんでもないことでも、買主様は気になるのです。であれば設備表も簡単に記入するのではなくできるだけ細かく記入してさしあげるほうが買主様も逆に安心されると思いませんか??
私は売主様が気づきにくい点、蛇口の水漏れ、給湯器不具合、戸建であれば、床のきしみ、建具の不具合、シロアリ被害、越境などについても相当突っ込んでヒアリングしていましたので引き渡し後のクレームが少なかったです。中古物件ですから完全無欠の物件はないですよね!できればそれを売り出しとほぼ同時に買主様に教えてあげる、あるいはあらかじめ告知するというのは実は売却時には非常に大事だと思います。
それでは また!!!