1-8 【団体信用生命保険】について
前回は住宅ローンの金利の種類や変動金利のルールについて、ご説明させていただきましたので、今回はその住宅ローンに伴う、『団体信用生命保険』という、住宅ローンを借りられる方(フラット35で住宅ローンを組まれる方以外)は、ほとんど強制(語弊があるかもしれませんが)に近いかたちで、民間金融機関の方から、加入を義務付けられている保険をご紹介させていただきます。
それは、住宅ローンの借入れ期間中に借りている方が死亡若しくは重度障害になった場合に住宅ローンの残高が無くなるという、借りている方には、心強い保険の事です。
これは先に述べましたが、金融機関の方から加入を義務付けられている保険なので、裏返せば、加入できない方は、住宅ローンが組めないということになります。但し、この『団体信用生命保険』の加入につきまして、一般的な「死亡及び重度障害」の保険ですと、借主様の自己申告による3~4項目の質問事項の記入のみで審査が完了しますので、よほどのことがない限り、ほとんどの方が加入できております。
この他、「死亡及び重度障害」に加えて「ガン」、「3大疾病」、「8大疾病」と民間の医療保険並みに商品が多数出ております。これはやはり、金融機関が住宅ローン獲得のために保険会社と提携して、つくり出した秘策ともいえる商品だと私は思います。
その内容をご説明しますと、まず、「ガン」の『団体信用生命保険』ですが、生まれて初めてガンと診断された場合、初期のガンであっても、住宅ローンの残高は無くなるという仕組みです。(但し、上皮内ガン等のガンが浸潤していない状態では、保険は下りてきません)
次に3大疾病保険(ガン・心筋梗塞・脳卒中)ですが、こちらもガン以外に心筋梗塞・脳卒中で医師の診療を受けた日から60日以上所定の状態が継続したと診断されれば、住宅ローンの残高は無くなります。
最後に8大疾病保険(ガン・心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)ですが、ガン・心筋梗塞・脳卒中以外に高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎で医師の診療を受けて就業不能状態が12~13カ月間継続すれば住宅ローンの残高は無くなります。
いずれにせよ、最近の住宅ローンに伴う商品は充実しており、前回も述べましたが「住宅ローンを組まないと損」というような風潮になっているように思えます。今回書ききれなかった、『団体信用生命保険』最新の商品を次回のブログにて、ご紹介させていただきます。
営業部チーフ 山田裕之